「サイン入り写真」や「サイン色紙」の保管方法と額装方法について

はじめに

このページでは,印刷物の写真や手書きの色紙などの紙媒体(アナログデータ)の長期保管方法を紹介しています.写真データや自炊書籍などのデジタルデータの管理方法については別の記事で紹介します.

保管対象物のサイズを調べよう

一言に「写真」・「色紙」と言ってもサイズが異なり,それぞれのサイズに応じた保存方法や飾り方があります.

写真のサイズ

  • 90×128(サービスL)
  • 105×150(ハガキ)
  • 130×180(2L/キャビネ)
  • 203×254(写真六ツ切)
  • 203×305(ワイド六ツ切)
  • 254×305(写真四ツ切)
  • 254×366(ワイド四ツ切)
  • 356×432(写真半切)
  • 457×560(写真全紙)
  • 183×258(B5)
  • 211×298(A4)
  • 258×365(B4)
  • 298×421(A3)
  • 329×483(A3ノビ)
  • 421×595(A2)

色紙のサイズ

  • 242×273(標準色紙)
  • 121×136(寸松庵)
  • 182×212(小色紙)
  • 61×364(並幅短冊)
  • 76×364(広幅短冊)
  • 273×484(倍判)
  • 242×333(F4)
  • 318×409(F6)
  • 379×455(F8)
  • 455×530(F10)

適切なサイズが見つからない場合

皆さんがコレクションされているグッズのサイズを見つけられましたか?中には,似ているけど微妙に違いという方がいらっしゃいませんか.私自身,ハリウッドスターのブロマイドを収集している関係上,日本の用紙サイズ以外の物を所有しています.他には,ヨーロッパのサッカー選手のオートグラフカード,サイン入りのトレーディング・カードを収集されている方は,サイズが異なると思います.

サイズが異なるだけで印刷物の場合は,類似サイズの額を購入することで対応が可能です.一方で,ユニフォームの生地や映画のフィルムなどが埋め込まれている一点物のサインカードの場合は,厚みがあるので注意が必要です.

紙媒体を長期保管する方法

直筆サイン入り写真や直筆サイン入り色紙などを,保管する際の注意ポイントを3点ピックアップしました.

  • 湿気
  • ほこり

紙媒体を長期保管する際に苦戦するのが「日焼け」です.日焼けは,直射日光だけではなく蛍光灯の光でも起きてしまいます.屋外はもちろん,窓の近くや階段などに飾る場合は注意が必要です.保管する際は,できるだけ光が届かない場所を選んだ方が良いです.用紙が黄色や茶色に変色するだけでなく,サイン(文字)が退色してしまい,見えなくなる危険性があります.

湿度

湿度の管理を誤ると,「カビ」が発生してしまいます.出入りの多い部屋だと,湿度が安定しないため保管場所としては適していません.また,エアコンや加湿器の付近も湿気の多い場所などで注意が必要です.特に冬場は,「結露」の危険性があります.

保管場所を選ぶのが難しいです.私自身は,カメラ用の防湿庫を所有しているので,湿度を一定に保つことができています.オートグラフカードやサイントレカの収集家の方は,ドライボックスでも代用が可能だと思います.その際は,湿気取りと防かび剤の併用をお勧めします.

ほこり

アイテムを長期保存していると,額縁やファイルに埃が溜まってきてしまいますね.ラミネートしている場合などを除き,ホコリが溜まっているとカビや虫食いの原因となってしまいます.ただ,額装品の場合は作品と表面カバーとの隙間が調節機能を果たしているので,密閉状態が最適であるとも一概には言えません,ファイリングしている場合は,隙間からゴミや虫が入ってくるので注意が必要です.

紫外線(UV)対策

紫外線とは波長が14~380nm(ナノメーター)以下の不可視光線で,作品に退色(日焼け)や劣化をもたらします。そんな紙媒体の大敵・紫外線ですが,アクリルには素材自体の特性として紫外線を通さずカットする性質があります.

室内での紫外線(300~380nmの波長)においてアクリルとガラスを比べると,ガラスで約30%,通常のアクリルは90%以上,UVカット強化アクリルでは98%以上の紫外線をカットします.UVカット強化アクリルとは,主に美術館などで使用されるアクリルにUVカット加工が施された製品です.通常のアクリルでも大部分の紫外線をカットできます.

間違えやすいポイントですがアクリルは,安価なポスターフレームに使われる,塩ビシート,PET樹脂のフィルムなどとは根本的に異なります.塩ビやPET樹脂で作られた透明シートは,紫外線・熱等の影響によって変色(黄変)・変形することがままありますが,よほど過酷な環境でない限り,アクリルに変色や大きな変形は起こりません.

ただし,いくらアクリル等によって額装品を守ろうと,額縁は直射日光や強めの照明を避けて飾りましょう.当たり前ですが100%紫外線をカットすることは不可能ですし,寒暖の差による悪影響,額縁本体の劣化が起こるかもしれません.紫外線が少ないLED照明を使う,照明をこまめに消すなどの工夫で,コレクションを長持ちさせることができます.

透明シート(塩ビ/PETなど)

数千円のポスターフレームやフォトフレームに利用されています.1mmの厚みがあれば良い方で,ペラペラなフィルムが使われている商品もあり,長期保管には適していません.このような額に貴重なコレクションを入れた場合,取り出す際に作品が溶けたビニールとくっついて取れないという危険性もあります.

ガラス

多少,紫外線をカットすることができます.静電気や細かい傷などを気にする場合に使われますが,割れると危険なので使われる場面が減少しています.それでも,数千円のフォトフレームや額縁にはガラスが使われているケースが多いです.

アクリル&UVカット強化アクリル

ガラスの上位互換品で,ガラスより軽く,割れてもガラスほど危険ではありません.ガラスより高価ですが,紫外線のカット率や割れにくさを比較すると,アクリルの方がコストパフォーマンスに優れていると思います.

額装について

市販の写真用紙や色紙を長期保管には,額装が最適な方法だと思います.ここでは簡単に額装について説明します.詳細な情報については別の記事で紹介します.

マット

マットは額縁と組み合わせて使う,額装に欠かせない重要なパーツです.マットは作品と額縁の間に位置し,余白を埋めることで体裁を整え,額装の品格を高めます.マットが入ることで,作品と表面カバーの間にマットの厚み分の空間が生まれます.逆に,マット無しだと作品と表面カバーが密着するため,様々な悪影響が起こりえます.

例えば写真などは,表面カバーと癒着して剥がせなくなるかもしれません.額縁内部に結露が発生すれば,作品がカバーに付いた水滴を吸収する羽目になります.マットは良質なパルプが主原料,密着を防ぐと共に湿気を吸収,額縁内部の環境を整えます.

裏打ち

作品本紙の裏に紙を貼り付け,しわやたるみを防いで補強することを「裏打ち」と言います.写真の場合は,「裏打ちシート」や「バックシート」などをいう名前で販売されています.裏打ちは印刷直後に行った方が良いので,サイン入り写真やオートグラフ・カードには適していません.これらのアイテムの場合,裏面にシリアルナンバーのホログラムシールが貼られていることがあります.

額装用品

実際に私が利用している額装用品を紹介します.

「アクリル用 エレクリーン」

アクリルの静電気を防止し,埃をつきにくくするクリーナーです.

「アートコーナーピタック #50」

品物に糊を付けずに固定できる,額装専用のテープです.品物に糊面を付けずに固定ができるのがポイントです.

まとめ

サイン入り写真やサイン入り色紙の長期保管には,「額装」して防湿庫などで管理する方法が適しています.作品を常に見るために,スキャンして複製版を作るのも1つの手段です.ただ,寄せ書きの色紙などは原本を飾った方が心に響くと思います.革製品と同じように,エイジングを楽しむことで,あの頃を思い出せるのではないでしょうか.

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