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Certificate of authenticity (COA)は「自己宣言書」なのか?
直筆サイン(オートグラフ)を販売する業者の多くは,「100%本物です!」や「安心の生涯保証!」というキーワードを商品詳細欄に記載しています.「Universal Autograph Collectors Club Registered Dealer」や 「International Autograph Dealer Alliance & Collector Club」のメンバーであるプロのオートグラフディーラーの証明書や保証書には一定の価値が認められますが,一般の販売業者や転売屋のCOA(保証書)は紙切れと同じです.
UACCRDやIADA-CCに所属する販売者は,業界で厳しいチェックを受けており,不正行為が発覚するとブラックリストに載せられる覚悟の上,直筆サインを取り扱っています.一方で,オークションサイト「Yahoo!オークション(ヤフオク!)」やフリマアプリ「メルカリ」などのみで販売している多くの出品者は,そのような業界のチェックを受けていません.
ヤフオク!で偽サインがバカ売れする理由とは?
UACCRDやIADA-CCなどは海外の組織であり,オートグラフの文化がない日本ではその存在自体が知られていません.また,日本では直筆サインを鑑定する第三者機関がないので,基本的に偽物を販売してもバレません.
海外の真贋鑑定機関について
日本にはサイン鑑定会社がありませんが,海外には「Professional Sports Authenticator(PSA)」や「James Spence Authentication(JSA)」などの第三者機関があり,鑑定済みのオートグラフにはシリアルナンバー入りのホログラムシールが貼られており,鑑定書と対にして管理することで商品価値が保証されます.
オートグラフの資産性について
現在,歴史上の偉人(発明家・音楽家など)が書いた手紙やメモが,美術工芸品が出品されるオークションで取引されています.例えば,Walter Elias Disney(ウォルト・ディズニー)さんやSteven Paul Jobs(スティーブ・ジョブズ)さんなど,世界に影響を与えた人物の遺物は,博物館で展示されています.
これらのオートグラフは,安価な時に入手し後に売り出すことで,多額の利益をもたらしてくれます.そのため,海外では投資対象として扱っている人も多く,私自身も家宝として残したいと考えています.ただし,弱い鑑定書や保証書のオートグラフだと,売ろうとしても買い手が見つからず,家族にゴミ扱いされるので注意が必要です.
多くの直筆サイン販売業者が全ての商品を鑑定依頼しない理由とは?
日本のプロのオートグラフディーラーである「オートマニア ドットコム」さんや「フェーマス サイン&ポスターズ」さんでさえ,外部の鑑定機関を利用していません.私自身が海外のサイトで購入してきて,野球やサッカー関係のオートグラフは鑑定済みの商品が多いと感じています.もちろん,鑑定済みのサイン入りブロマイドも販売されていますよ.
プロのオートグラフディーラーの場合
実際に聞いていないのであくまでも予想ですが,コスト削減が1番の目的だと思います.第三者機関に真贋鑑定を依頼した場合は鑑定料が必要であり,その分が値段に反映されてしまいます.もし,国内に輸入した後に依頼した場合は送料が高額になってしまいます.税関に確認してみないと断言できませんが,鑑定済みの商品には付加価値があり,輸入する際の消費税が高くなると思います.販売業者の視点から考えてみると,実際に売り出すまでの期間が長くなることでキャッシュフローが悪くなり,経営が厳しくなってしまうデメリットがあるのではないでしょうか.
少ないスタッフ数(労働力)で,効率よく売りさばいて,次の商品を仕入れるためには,第三者機関による鑑定を省く必要性があるのだと私は考えています.
転売業者の場合
そもそも,第三者機関の存在を知らない可能性大です.
偽サインの出品者の場合
商品自体が偽物なので.鑑定依頼を行うと自身の首を絞めることになってしまいます.
私も同意です。
ヤフオクやメルカリを見ていると偽物が多過ぎて嫌になります。
偽物が無くなれば良いと思っています。
みんながこのページを見て頂けたらと思います!
ありがとうございます(*^^*)
コメントありがとうございます.
お返事が遅くなり,申し訳ありません.
本サイトの初コメントありがとうございました.
現在(2020年8月)でも,直筆サイングッズ関連の偽物が多く流通していると思います.
少しでも偽物の売買が減り,
安心して取引が行えるような市場を築き上げたいですね.
本サイトを通じて,
オートグラフに関する知識などを共有し,
日本の多くの人が思い出の品を後世に残せる文化が広まれば幸いです.
たとえば,直筆サイングッズに関するコミュニティサイトを立ち上げるのも良いかもしれません.
応援,ありがとうございました.