■目次
公式グッズor非公式グッズ
公認グッズの直筆サイン
直筆サインの中でも人気なのは,公式グッズの直筆サインだと思います.パフォーマンスグループ「AAA(トリプルエー)」の偽サイン騒動などがありましたが,ファンにとって「公式サイングッズ」は喉から手が出るほど欲しいアイテムです.
比較的入手可能なのは,サイン本やサイン入り写真集の類いです.最近では,公式オンラインストアで購入できるケースが増えており,都会住みであればサイン会に参加することが可能です.これらの直筆サインは物流量が多く,贋作も多く出回ってしまいます.
公式グッズで入手困難なのは,当選系のグッズです.キャンペーンやプロモーションで,直筆サイングッズが応募対象商品となることがありますが,当選者は多くても10名程度です.応募条件もファンクラブメンバー限定やシリアルナンバーが必要など,口数を増やすにはそれなりのコストがかかります.無料で応募が可能な場合は,複製版アイテムの可能性が高く,レアリティが低いです.
非公式グッズの直筆サイン
出待ちをして,自分で生サインをゲットした場合は想い出の品となります.コレクター自身にとっては,重要なアイテムとなりますが,商品価値としては低いです.
アイドルやバンドのライブで多いのが,「サイン入りチェキ」です.大抵はツーショット写真にサインを頂きます.この場合はたとえ本物でも,商品価値がほとんどありません.ファンとしては,知らないオタクの写真にお金を出すなら,そのお金で別のグッズを買うからです.
流通品or私物&プロップ
流通品
直筆サインを投資対象として考えた場合,「何」に書かれたかを重視する必要があります.日本だと,「色紙」にサインを頂くことが多いですが,1人の有名人は生涯に何枚も同じような「サイン色紙」を量産します.同じような「サイン色紙」が複数枚存在する以上,「希少」とは言えません.
私物&プロップ
もし,セレブリティが愛用していた物にサインして頂き,それを譲ってもらえた時には家宝となるとこでしょう.例えば,スティーブ・ジョブズさんがiPhoneにサインした場合,商品価値としては最高峰です.比較的市場に出回るのが,スポーツ選手の私物サインです.野球選手だと,サイン入りバットやサイン入りグローブが販売されています.サッカー選手であれば,サイン入りユニフォームやサイン入りスパイクがクラブのチャリティーオークションに出品されることもあります.
ただし,私物サインは1点物であり,友人や関係者でなければ入手が困難です.このようなゆかりの品は,お金で買える代物ではなく,譲ってもらうのが基本だからです.
プロップ
お金の力で手に入るレアアイテムも存在します.それは「プロップ(Prop)」と呼ばれる映画や演劇で実際に使用された「小道具」です.予備の小道具も含めれば,チャリティーオークションや懸賞に出回る可能性があり,桁違いのお金を用意することができれば,ごり押すことも夢ではありません.アイドルグループ「AKB」系列のCDでカートン買いをして一度に数百万円を使えるヘビーユーザーであれば,きっとゲットできるでしょう.
ノンエイジorビンテージ
ノンエイジ
連続テレビ小説「マッサン」をキッカケに,私はウイスキーを買い漁ったことがあります.買い漁ったと言っても,ウイスキー「余市」の旧モデルを買っただけです.「マッサン」ブームから数年経ちましたが,その当時購入したウイスキーをまだ一本も飲んでいません.
ウイスキー「余市」には、「10年」「12年」「15年」「20年」という4種類の熟成年数を表記されたエイジ商品と年数表記のないノンエイジ商品がありました.私が購入したのは,数千円で購入できる「ノンエイジ」です.
前置きが長くなりましたが,直筆サイン(オートグラフ)にも「ノンエイジ」や「ヴィンテージ」という概念が当てはまると考えています.セレブリティの歴代のサインを見比べると,年代によって明らかな違いがあります.例えば,映画「ハリー・ポッター」シリーズで「ハーマイオニー・グレンジャー」を演じた「エマ・ワトソン」さんのサインは,幼少期と現在で大きく異なります.大抵のセレブリティは有名になると,「フルサイン」を書かなくなる傾向にあります.エマ・ワトソンさんの場合ですと,最近では「Emma」しか書かれないケースが増えています.
ビンテージ
つまり,レアリティが高く商品価値が高い直筆サインは,状態の良い売れない頃に書かれた直筆サインです.先ほどの「ハリー・ポッター」のケースだと,「賢者の石」の時に書かれたトリオサイン(ハリー・ロン・ハーマイオニー)は非常に高額です.真のファンは手放さないので,入手する機会自体が少ないです.他の商品を買うために,手放す人がたまにいるぐらいです.信用できるコレクターであれば,トレード(交換)で入手するのも1つの手段です.
私自身が入手に苦労しているのは,女優「新垣結衣」さんの直筆サインです.最近のガッキー(新垣結衣さん)は,写真集やCDを出していないので,新しい直筆サインが市場に出回りません.基本的に,テレビや映画の宣伝で書かれる程度です.2017年の映画「ミックス。」の試写会では,ファンサービスの一環としてサインして頂いたファンがいた様です.新垣結衣さんがグラビアアイドルだった頃は,サイン入りトレーディングカードが販売されていました.歌手として活動されていた頃のサイングッズもある程度確認できています.
いずれも,2017年現在10年ほど前の直筆サインです.なかなか手放す人がいないので,購入したくても不可能です.仮に,沖縄時代に新垣結衣さんを「ゆいぼ・ゆいぼう」を呼んでいた友達がプライベートサインを出品した場合,高額商品になるのは間違えないです.卒業アルバムの寄せ書きなどの場合,博物館行きです.
ヴィンテージワインが存在するように,直筆サインにもオールドサインがあると私は考えています.極端に流通量が少なく,誰もが欲しがり,そのセレブリティの歴史を感じることができるアイテムこそ,SSRの直筆サインです.「SSR」とは,「ダブルスーパーレア」の略でスマートフォンゲームなどで用いられているレアリティです.希少性が異常で,数万円から数十万円を一瞬で溶かす(飲み込む)ほどの恐ろしさです.ゆとり世代は,このような異常な世界で課金をしてきたため,金銭感覚が麻痺してしまいました.
アイドルの握手会などは,お布施として数十万円を支払う人たちがいて,アニメグッズをコレクションしたことがある私には少し気持ちが理解できて怖いです.大人であれば,財布や時計に費やす人がいらっしゃると思います.
直筆サイン(オートグラフ)も,トップレアリティのアイテムになると100万円単位でオークションにかけられます.それが偽物だった時の悲劇は,テレビ「なんでも鑑定団」を見ていれば察しがつきますね.
そして,激レアアイテムをゲットすると維持管理にもコストがかかります.額装や保管場所を意識しだし,最終的にはコレクション部屋を用意することでしょう.直筆サインを購入しても,お腹は膨れません.私自身,「沼」にはまり過ぎないよう気をつけます.
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